いきなり本番で勝負していませんか?
日々の仕事や投資、さらには家の買い物まで、私たちは重要な決断をする場面に多く直面します。しかし、その多くを「ぶっつけ本番」で実施してしまっていることに気づいているでしょうか?
私自身も、会社での1on1ミーティングや投資において、準備不足のまま本番に臨み、思うような結果が出ないことに悩んでいました。そんな時に出会ったのが、『成功する練習の法則――最高の成果を引き出す42のルール』(ダグ・レモフ著) という本です。
この本は、成果を出すために必要な「練習」の重要性を説いており、適切な準備をすることで成功の確率を飛躍的に高められることを教えてくれます。今回は、この本の内容を紹介しながら、「成功する練習」のプロセスについて考えていきます。
成果を出すためのプロセスとは?
良い成果を得るためには、次のようなステップを踏む必要があります。
- 成果の定義
- どのような状態を「成功」とみなすのかを明確にする。
- プロセスの分析
- 成果を上げるために必要な要素を洗い出し、整理する。
- 最も重要な20%を特定する
- 成果に直結する最重要なポイント(パレートの法則)を見極める。
- 練習計画の策定
- 小さなステップで練習できる仕組みを作る。
- 練習の実施と振り返り
- 計画通りに練習し、適切なフィードバックを受ける。
- 本番に備える
- 練習通りに実行できるか監視しながら、本番に臨む。
このプロセスを踏まずに、いきなり成果を求めると、準備不足による失敗が増えます。特にビジネスの現場では、社員に十分な練習をさせずに結果を求めるケースが多く見られます。
私の体験談――投資での実践
私は投資を始めたばかりの頃、書籍を読んだだけで「なんとなく良さそうな銘柄」を選び、いきなり投資をしていました。その結果、ある銘柄では上がり、ある銘柄では下がるという繰り返し。成功もあれば失敗もありましたが、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかをきちんと分析できていませんでした。
そんなときに『成功する練習の法則』に出会い、「そもそも練習していないのだから、成果が出ないのは当然」と気づきました。それから、42のルールの一覧をつくり、自分の行動を以下のように改善していきました。
- 過去の投資結果を振り返る
- 失敗要因を分析する
- 成功確率を高めるための練習メニューを作る
- 実際の資金を投入する前にシミュレーションを行う
その結果、以前よりも「なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか」が明確になり、学びの質が向上しました。
成果を上げるために、まずは練習を
何かで成果を上げたいと思った時、自分がどれだけ「練習」しているか振り返ってみましょう。
- 成果とは何かを定義できているか
- 成果に至るプロセスを分析できているか
- 最も影響を与える20%を特定できているか
- 練習計画を立て、実践できているか
- 正しいフィードバックを受けているか
- 本番で練習通りに実行できるか
これらのポイントを押さえていないと、せっかく努力しても成果につながらない可能性があります。
まとめ
『成功する練習の法則』は、「いきなり本番に臨むのではなく、適切な練習を通じて成功の確率を高める」ことの大切さを教えてくれる一冊です。
特に、
- 仕事でのプレゼン
- 投資
- 大きな買い物
- スポーツや趣味
など、さまざまな場面で役立つ考え方が詰まっています。
もし「なぜ成果が上がらないのか?」と感じたことがあるなら、一度この本を手に取ってみることをおすすめします。
お知らせ なお、本書はAudibleにはなく、Kindleストアで購入できる書籍です。どうしてもこの考え方をお伝えしたく、今回のテーマとして取り上げました。ぜひチェックしてみてください!
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